道中、グレイハウンドから夜明けが見えた |
Helpxを通して、Fort St John市街地から車で40分程の Rose Prairie という場所にあるアースラのファミリーファームでヘルパーとして働くことになった。
6月15日、私は夜行バスに乗ってプリンス・ジョージを後にし、翌朝バスが到着すると彼女は既にバス停で待ってくれていた。
バスの中から彼女が見えた時に、『この人だ』っとすぐに分かった。
それまでがグウタラ生活の極みだったために、「ちゃんと働けるかな…」と少し疑問だったけど、毎朝起きて決まった時間に朝食を食べ、そしてニワトリ小屋へと餌やりに行っり、うさぎを外に放したり、温室を開けて空気の入れ替えをしたりと…
そんな野外で体を動かす仕事は自分としても好きなようで、楽しく全く仕事をしているという気持ちではなかった。
ニワトリやうさぎの水を運ぶ作業は、敷地内の溜池でバケツに水をくみ、運ぶところから始まるので、まだまだ筋肉がへなちょこな私には必死の作業だったけれどアースラは感心してたみたい(笑)
ファームでは毎日行うルーティンもあれば、その季節ごとのスペシャルワークもあるわけで、『今日は何をするのかなぁ』と思いながら過ごしてた。
だから日によって仕事が多い日もあれば、少ない日もあって、天気との兼ね合いもあるし。
一日何時間 という風に決まってるわけではなかった。
昔、研究やってた時代には野外調査がそんな感じだったから、感覚は慣れてて私はそういうスタイルが好きみたいね(笑)
仕事は野外だけじゃなくて、私は家のお手伝いも好きでやってた。
ご飯の用意も手伝うし、テーブルのセッティングは私の仕事だったし、お水をピッチャーにつぐのも私の仕事だった。
お掃除も(余計なお世話かな?と伺いつつも 笑)やったり、洗濯物も取り込んだり。
家事は好きだから、なんか全部普通にこなしてて…
アースラは、何でも自分で作ってしまう人。
パンも手作り、ジャムもドレッシングも、ペイストリーも自分で作って楽しんでいる。
全てがサササッて感じで、その手早さとランチを作るような感じでお菓子作りをしているが、『お菓子作りってそんなに簡単なものなのか!』って私の中では発見だった。
パンはもちろん、パイを作ったり、パン粉を拵えたり、
ジャムを作ったり…
「自分達で育てたものをジャムにしたり缶詰にしたりして、冬に備えるの。」
「すごく自然なことだし、好きだな」 と言うと、
「そう、すごく自然でしょ? 昔の人は皆そうやってたのよ!」とアースラは言った。
私もトコロテンや、福岡郷土料理のおきうとは手作りで家族に振る舞うんだけど、
そうなの。皆作れるんだよね。
色んな物、スーパーで売っててその過程がわからないだけで、昔はそれを1から必要な分だけ作って楽しんでいたのよねぇ。
わたしは、割りと早くアースラが好きになった。
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