Tuesday, January 13, 2015

カナダへ行くと決まった後のはなし 1

Beautiful展 at 旧門司税関(門司港 福岡)

カナダに行くことが決まるずっと前から決まっていたことがあった。
カメラ部のみんなでの写真のグループ展だった。

『門司港トイカメラ部グループ展 Beautiful』を、門司港レトロの旧門司税関で行った。
Beautifulというタイトルに基づいて、各章を各人が構成した。

初めての写真展... しかも立派な会場。
高校時代は写真部に所属していて、年に一度の文化祭では写真展とポートレート写真会が開かれたけど、『やっつけ』というのが適当なほどテキトーだった。

その後も写真は好きで、趣味程度の撮影はちょこちょことしていた。
中で白黒写真が好きだった。
雑誌だったか何だったか、白黒写真を見た時にココロにグググッと響いて、これだ!っと感じたのだ。

カメラも数台持っていたし、 あ... っという瞬間を捉えるのが好きだった。
逆に撮らなきゃ撮らなきゃっと思うと、撮れない性格だ。
1日に1本フィルムを使うこともあるか... ないか。
あまりバシバシと撮るタイプじゃないとおもう。


写真展のための作品を撮りにいったりもしたけど、結局出した作品は今まで撮り貯めていた物の中から選んだものだった。
やはり、意識していないほうが良い物ができるようだった。


緊張の写真展は、てんやわんやで始まると瞬く間に終わってしまった。
「次の写真展に向けてまた皆で頑張りましょう!」の言葉が実現されることなく、
部長の都合により、部は解散されてしまった。

女子で集まることは今でも多く、やはり彼女たちが作るべき友達だったようだった。


しかしその後も『表現をしなさい!』と言われているかのように、多くの表現、そしてそれを人に見せる機会が与えられた。

もともとは、人前に出ることも自分の色を他人に見せることも苦手で、人に主張する っということがうまく出来ないタチだった。
大学時代には学会に多く行ったけれど、学会での発表は何よりも苦痛だった。会場では、みんながギラギラと目を光らせる狼みたいで、私は羊の気分を味わっていた。

昔から、『練習は好きだけど本番は嫌い』という性格だった。
競争が大嫌いなのだ。

ところが今度は、アート分野での表現をする機会を与えられた。


写真展も終わって ふぅ と一息ついていた頃、行きつけのジャズバーのマスターと会った。
そのマスター、先にやった写真展に行けなかったらしくて「うちの店で展示会やってよ。月に2日、7月から4ヶ月間どう?」と言われた。

私は、引き受けることにした。



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